血便について

血便イメージ

血便とは、文字通り便に血液が混じっている状態を意味していますが、一口に血便と言っても様々な原因があります。排便の際に便に血が混じっていることもあれば、肛門から血液が垂れている場合もあります。便が真っ黒になっている患者さまもいらっしゃいます。排便をすることで痛みが治まることもあれば、痛みが強まることもあります。特段の痛みを伴わないため、あまり気にされていない方もいらっしゃるようです。しかし、放置していると危険なケースもあります。血便がみられた場合、肛門の疾患によって起こることも多いのですが、大腸がんが潜んでいることもあるので、できるだけ早く医療機関を受診するようにしてください。

血便の主な原因疾患

大腸がん、大腸ポリープ、裂肛、痔核、虚血性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、カンピロバクター、病原性大腸菌、大腸憩室出血  など

痔核・裂肛

血便は、裂肛や痔核によって引き起こされるケースがよくあります。例えば、肛門の内側にある血管の流れが悪くなると、こぶ状の痔核ができてしまい、患部が腫れてきます。このような状態のときに排便すると、血便になりやすいです。とくに、排便時にいきむ、便秘が続いている、長時間同じ態勢をとっている、などの場合に発症しやすくなります。こうした痔疾患のときは、患者さまの状態を見極めたうえで手術療法や保存療法を行うので、血便も治まります。

大腸がん

大腸がんは、大腸の粘膜から発生する悪性腫瘍です。以前は欧米人に多く、日本人には比較的に少ないといわれていた時代もありました。しかし、現在は食生活の欧米化などによって非常に多くみられる悪性腫瘍となっています。症状に関しては、発症初期の段階では痛みなどがほとんどないため、患者さまが自覚することは困難です。そのため、定期の健康診断で行う便潜血検査や、人間ドックでの大腸カメラで気づくことが大半です。とくに50歳以上の方は、大腸がんを発症するケースが多くなりますので、定期健診などを欠かさないようにしてください。

院 長
君島 映
診療科目
内科、消化器内科、内視鏡内科、外科
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